特集 感染症と消化器 ― 診断と治療:感染症専門医から消化器内科医へのアドバイス
2.消化器領域で重要な微生物感染症の特徴(10)新型コロナウイルス感染症(COVID—19)
西田 裕介
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科
キーワード:
無症候性感染
,
検査前確率
,
感染予防策
Keyword:
無症候性感染
,
検査前確率
,
感染予防策
pp.333-338
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001708
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2019年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID—19)は現在も全世界で広まっており,診療科にかかわらず遭遇しうる疾患になっている.発熱や気道症状を訴える場合が多いが消化器症状や全身症状を呈することもまれではなく,病歴を含めたリスクの見積もりが不可欠になる.またPCR検査の特異度は高いが感度は低く,その特徴を踏まえた解釈をしないと判断を誤る可能性がある.実臨床では症例ごとにCOVID—19の可能性がどのくらいあるか見積もり,その可能性に見合った感染対策を行いながら診療を進めていく必要がある.
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