特集 上部消化管腫瘍における先進的内視鏡治療の進歩
1 .前癌病変,早期癌に対する内視鏡治療の種類と適応(3)十二指腸
光永 豊
1
,
菊池 大輔
1
,
布袋屋 修
1
1虎の門病院消化器内科
キーワード:
SNADET
,
ESD
,
EMR
,
UEMR
,
CSP
Keyword:
SNADET
,
ESD
,
EMR
,
UEMR
,
CSP
pp.24-32
発行日 2020年12月20日
Published Date 2020/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001635
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昨今の十二指腸腫瘍の発見率増加に伴い,診断や治療方針の決定に苦慮するような症例もしばしば経験されるようになった.十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療は,従来行われてきたESD,EMRに加えて最近発展を見せるunder—water EMRやcold polypectomy,そして2020年春に保険収載された十二指腸LECSを加え,症例に合わせていっそう多彩な選択が可能となってきている.十二指腸内視鏡治療が患者にもたらすメリットは大きいが,通常の管腔臓器よりもいっそう高難度,ハイリスクな手技であることを常に念頭におき,それぞれの方法の特性を十分に理解して適切な治療法を選択することが肝要である.
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