特集 除菌後時代を迎えた胃癌診療 ―残された課題を巡って
1 .除菌後胃癌を巡る課題(3)除菌後胃癌の診断を巡って c.効率的な内視鏡診断 ―各モダリティの精度,特性,適切な選択
堀口 徳之
1
,
田原 智満
2
,
舩坂 好平
1
,
柴田 知行
1
,
大宮 直木
1
1藤田医科大学医学部消化器内科学Ⅰ講座
2関西医科大学内科学第三講座
キーワード:
胃癌
,
Helicobacter pylori
,
除菌
,
NBI 併用拡大内視鏡
,
プローブ型共焦点レーザー内視鏡
Keyword:
胃癌
,
Helicobacter pylori
,
除菌
,
NBI 併用拡大内視鏡
,
プローブ型共焦点レーザー内視鏡
pp.1438-1443
発行日 2020年10月20日
Published Date 2020/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001417
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除菌後胃癌は胃炎様の粘膜模様を呈し,診断困難となることが多い.今後,除菌後胃癌の割合が増加することが予想されるため,その特徴を理解し,正確で効率的な内視鏡診断を確立することが必要である.除菌後胃癌は胃炎様の所見でも周囲粘膜と異なった領域性を有するのが特徴である.効率的な診断のためには白色光観察で周囲と異なった領域性のある粘膜模様を見つけ,画像強調による弱・中拡大観察で粘膜模様による領域性を評価,次いで強拡大観察で内部の微細表面構造や血管構造の違いで癌か否かを診断することが重要である.
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