特集 泌尿器の画像診断と放射線治療
画像診断 腎臓
充実性腎腫瘤
笹栗 弘平
1
,
山口 健
2
,
中園 貴彦
2
,
野尻 淳一
2
,
入江 裕之
2
1甘木中央病院 放射線科
2佐賀大学医学部 放射線科
キーワード:
充実性腎腫瘤
,
CT
,
MRI
,
腎細胞癌
,
血管筋脂肪腫
,
オンコサイトーマ
Keyword:
充実性腎腫瘤
,
CT
,
MRI
,
腎細胞癌
,
血管筋脂肪腫
,
オンコサイトーマ
pp.1315-1330
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000144
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本稿では,①腎腫瘤をみた場合にまず評価すべき項目,②代表的な充実性腎腫瘍の画像所見,③画像所見からの良悪性鑑別および腎細胞癌(renalcell carcinoma:RCC)のサブタイプ診断について,CT とMRI を中心に述べる。なお本文中に小径腎腫瘍という用語がたびたび登場するが,これは一般に4 cm 未満で浸潤傾向のないものと定義される。小径腎腫瘍は良性の頻度が比較的高く,RCC であっても悪性度の低いものが多い。このため小径腎腫瘍のマネージメントについては,腎温存術やアブレーション治療などの低侵襲治療に加え,active surveillance も選択肢として提唱されており,画像や経皮的生検による良悪性鑑別,悪性腫瘍の組織型および組織学的異型度の診断が近年注目を集めている。
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