連載 検査値の読み方
初期対応の重要性が示唆されたE 型急性肝炎症例
正木 尚彦
1
,
野崎 雄一
2
,
増田 恵利香
2
,
栁瀬 幹雄
2
1国立国際医療研究センター病院中央検査部門
2国立国際医療研究センター病院消化器内科
キーワード:
急性肝炎
,
E 型肝炎
,
尿ビリルビン反応
Keyword:
急性肝炎
,
E 型肝炎
,
尿ビリルビン反応
pp.773-777
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001207
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
E 型急性肝炎は以前のような輸入感染症の位置づけにとどまらず国内在住者にも発症しうる人畜共通感染症であること,非A 非B 非C 型の原因不明急性肝炎の10~20%を占めることが広く認識されつつあることから,感染症法に則った報告数が近年増加している.われわれは,確定診断に至るまでの経過を再検討することにより初期対応がいかに重要であるかを示唆する症例を経験したので報告する.
Copyright © 2020, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.