特集 薬剤性消化器疾患の診療
2 .薬剤性消化器疾患の診断(3)肝臓― 薬物性肝障害の診断:DDW‒J 2004 ワークショップ 薬物性肝障害診断基準のこれまでとこれから
渡邊 真彰
1
,
渋谷 明隆
2
1北里大学メディカルセンター消化器内科
2北里大学医学部医療安全管理学
キーワード:
薬物性肝障害
,
DDW‒J 2004 ワークショップ
,
薬物性肝障害診断基準リンパ球刺激試験
Keyword:
薬物性肝障害
,
DDW‒J 2004 ワークショップ
,
薬物性肝障害診断基準リンパ球刺激試験
pp.711-718
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001198
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DDW‒J 2004 ワークショップ薬物性肝障害診断基準(DDW‒J 2004 基準)は中毒型,特異体質型,肝細胞障害型,胆汁うっ滞型,混合型に分類される薬物性肝障害(DILI)の診断に柔軟に対応し,肝臓専門医以外の医師が使用できるように配慮されたスコアリングシステムである.提唱されてから15年以上が経過し,その間に時代の変遷,新薬の開発とともに,DILI の病態は多様化している.本稿は,① DDW‒J 2004 基準が提唱された経緯,② 使用法を解説し,③ DDW‒J 2004 基準の時代に応じた診断能力の妥当性を考察する.
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