連載 薬の知識
内視鏡用粘膜下注入材(リフタルK®)
小野 裕之
1
,
北野 正剛
2
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
2大分大学学長
キーワード:
ESD
,
局注
,
アルギン酸ナトリウム
Keyword:
ESD
,
局注
,
アルギン酸ナトリウム
pp.543-545
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001146
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1973 年にDeyhle らによって,内視鏡を用いて粘膜下に局注し切除する,いわゆる現在のEMR (endoscopic mucosal resection)が初めて報告されて以来,わが国では主として生理食塩水やグリセオール® が注入材として用いられてきた.しかし,厳密にいえば,これらは粘膜下注入材としては保険適用されていない.また,ESD (endoscopic submucosal dissection)が開発され,早期消化管腫瘍に対する内視鏡治療として普遍化・標準化した現在,粘膜下層の視認性を向上し,剝離するスペースを確保するために,優れた粘膜下注入材が求められている.
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