特集 意外と知らない外用薬の知識
各種外用薬と注意すべき副作用
止血薬
佐藤 有記
1
,
御厨 剛史
2
Yuki Sato
1
,
Takefumi Mikuriya
2
1佐賀大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
2みくりや鼻の診療所
キーワード:
外用薬
,
外用止血薬
,
アルギン酸ナトリウム
,
アルト原末®
Keyword:
外用薬
,
外用止血薬
,
アルギン酸ナトリウム
,
アルト原末®
pp.39-41
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000922
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止血機序と外用止血薬の適応
血管が破綻すると血小板粘着が起こり,多くの血小板が集合し血小板凝集が起こる。血小板凝集時の糊にあたる成分がフィブリノゲンで,血小板粘着時に血小板とコラーゲンの間を埋める糊の成分がvon Willebrand因子(VWF)である(一次止血)。血小板を反応の場として多くの凝固因子が集まり,最終的にはトロンビンという鍵となる酵素が産生される。トロンビンがフィブリノゲンをフィブリンに転換すると凝固が完結し止血に至る(二次止血)1)。
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