特集 膵・胆管合流異常と先天性胆道拡張症
9 .MRCP
山本 智支
1
,
乾 和郎
1
,
片野 義明
1
,
三好 広尚
1
,
小林 隆
1
,
舘 佳彦
1
1藤田医科大学ばんたね病院消化器内科
キーワード:
ERCP
,
直接胆道造影
Keyword:
ERCP
,
直接胆道造影
pp.403-406
発行日 2020年3月20日
Published Date 2020/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001111
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MRCP による膵・胆管合流異常の診断では,膵管と胆管が異常に長い共通管をもって合流するか,異常な形で合流することを確認することが必要で,共通管が比較的短い例では,ERCP などの直接胆道造影で乳頭部括約筋作用が膵胆管合流部に及ばないことを確認する必要がある.「先天性胆道拡張症の診断基準」には,膵・胆管合流異常だけでなく,胆管径,拡張部位,拡張形態があり,そのなかで胆管径はMRCP などの胆道に圧がかからない検査によって総胆管のもっとも拡張した部位の内径を測定する必要がある.MRCP での描出不良の原因としては細い膵管や短い共通管,合流部・画像自体の描出不良,拡張した総胆管との重なりが挙げられている.膵・胆管合流異常,先天性胆道拡張症が疑われた際には,まず行われる検査としてMRCP が有用である.
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