特集 臨床MRIを基礎から知る−さまざまな角度からMRIの魅力に迫る−
[腹部領域]
MRCP
川上 直樹
1
,
扇 和之
1
1 日本赤十字社医療センター 放射線診断科
キーワード:
磁気共鳴胆道膵管撮影(magnetic resonance cholangiopancreatography;MRCP)
,
膵(pancreas)
,
胆道系(hepatobiliary system)
Keyword:
磁気共鳴胆道膵管撮影(magnetic resonance cholangiopancreatography;MRCP)
,
膵(pancreas)
,
胆道系(hepatobiliary system)
pp.123-128
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001269
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▶ 磁気共鳴胆道膵管撮影(magnetic resonance cholangiopancreatography;MRCP)はMR hydrography(液体のみを高信号にした二値化コントラスト画像)の1つで,液体のみを高信号,それ以外を低信号にした二値化コントラストの画像である。胆汁や膵液のみを高信号に描出することで,胆道や膵管に造影剤を注入したような画像,すなわち内視鏡的逆行性胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangiopancreatography;ERCP)のような画像をMRIで得る手法である。
▶ MR hydrographyを得る撮像シーケンスとして主にはシングルショットFSE(single shot fast spin echo;SSFSE)法が好んで用いられるが,施設によってはtrue FISP法を用いることもある。さらに同じ撮像シーケンスでも2D法と3D法とが存在する。
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