特集 大腸ESD の工夫
[各論]
4 .剝離の工夫(1)Water‒pocket 法
原田 英明
1
,
村上 大輔
1
,
中原 良太郎
1
,
岩城 智之
1
,
勝山 泰志
1
,
天野 祐二
2
1新東京病院消化器内科
2新東京病院内視鏡センター
キーワード:
ウォーター・ポケット法
,
ESD
,
水浸
Keyword:
ウォーター・ポケット法
,
ESD
,
水浸
pp.281-286
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001080
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水浸下での内視鏡治療はEMR(endoscopic mucosal resection)にとどまらず,ESD(endoscopic submucosal dissection)でも応用されつつある.水浸下でのESD は,floating effect によるtraction,optical zoom effect,absorption effect,heat sink effect などのさまざまなメリットを享受することができる.さらに粘膜下ポケットを利用したWP(water‒pocket)法では,粘膜下ポケット内の局所で水浸が得られるため少ない生理食塩水の量で,腫瘍の部位や重力に関係なく剝離が可能である.またWP 法は線維化症例で有用であり,送気下での剝離と比べdissection line の視認性に優れており剝離スピードの向上に寄与するものと考えられる.
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