連載 内視鏡の読み方
制酸薬投与によりNBI拡大所見が変化した除菌後発見低異型度分化型胃癌の1例
勝田 真琴
1
,
上尾 哲也
1
,
高橋 晴彦
1
,
米増 博俊
2
,
福田 昌英
3
,
石飛 裕和
4
,
九嶋 亮治
3
,
村上 和成
5
1大分赤十字病院消化器内科
2大分赤十字病院病理診断科
3滋賀医科大学病理診断科
4大分中村病院消化器内科
5大分大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
除菌後発見胃癌
,
NBI併用拡大内視鏡
,
P-CAB
Keyword:
除菌後発見胃癌
,
NBI併用拡大内視鏡
,
P-CAB
pp.219-225
発行日 2020年1月20日
Published Date 2020/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001055
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Helicobacter pylori(H. pylori)除菌後に発見される胃上皮性腫瘍は,時にその質的診断が難しくなることがある.われわれはその原因の一つとして,H. pylori除菌による胃酸環境の変化が強く関与していると考えている.今回われわれは,制酸薬(potassium-competitive acid blocker;P-CAB)投与により内視鏡像が劇的に変化し,その質的診断に迷った除菌後発見胃上皮性腫瘍の1例を経験したので報告する.
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