特集 B 型肝炎Trends & Topics
6 .日本肝臓学会「B 型肝炎治療ガイドライン」解説
淺岡 良成
1
,
田中 篤
1
1帝京大学医学部内科学講座
キーワード:
ガイドライン
,
治療目標
,
治療方針
,
再活性化
Keyword:
ガイドライン
,
治療目標
,
治療方針
,
再活性化
pp.169-174
発行日 2020年1月20日
Published Date 2020/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001048
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日本肝臓学会は2013年4月に「B型肝炎治療ガイドライン(第1版)」を作成した.その後,新規核酸アナログ製剤であるテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(TDF),テノホビル アラフェナミドフマル酸塩(TAF)の発売に伴い,それぞれ第2版,第3版が公表された.現在第3.1版が最新版である.ガイドラインは,1.総説,2.HBVマーカーの臨床的意義,3.IFN,4.核酸アナログ製剤,5.慢性肝炎・肝硬変への対応,6.その他の病態への対応の6章から構成され,各章に含まれる26点の表および8点の図にはB型肝炎治療のエッセンスが盛り込まれており,専門医は知識の整理および確認のために利用できる.近年,B型肝炎ウイルス再活性化をきたす薬剤が次々と報告され,改訂のたびに追加記載が行われていることが特徴的である.これらに対する対応および薬剤のリストは,資料3,4にまとめられており,施設内の肝臓を専門としない医師への指導の際に用いる資料として最適である.
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