連載 内視鏡の読み方
トリソミー8 を伴う骨髄異形成症候群に合併した腸型ベーチェット病
髙林 馨
1
,
林 由紀恵
1
,
牟田口 真
1
,
細江 直樹
1
,
緒方 晴彦
1
1慶應義塾大学医学部内視鏡センター
キーワード:
トリソミー8 を伴う骨髄異形成症候群
,
ベーチェット病
,
多発潰瘍
Keyword:
トリソミー8 を伴う骨髄異形成症候群
,
ベーチェット病
,
多発潰瘍
pp.99-102
発行日 2019年12月20日
Published Date 2019/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001025
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ベーチェット病は原因不明の慢性炎症性腸疾患であり,再発性の口腔内アフタ,皮膚病変,外陰部潰瘍,眼病変,さらに消化管の潰瘍性病変,中枢神経病変,血管系病変など種々の臓器病変を伴う全身性疾患である.一方,骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome;MDS)は,異形成のある骨髄細胞とアポトーシスによる無効造血に特徴づけられるクローナルな増殖性疾患である.近年,ベーチェット病とMDSの合併例の報告が本邦を中心に散見されるが,その多くが染色体異常としてトリソミー8 であり,腸管病変を伴う症例が多いとされている.そこで今回は本症を取り上げ,内視鏡を中心とした診断の要点について述べる.
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