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特集② 知っておきたい血液内科の知識―専門医の診方・治し方
骨髄異形成症候群
Myelodysplastic syndrome
奈良 美保
1
,
澤田 賢一
1
Miho Nara
1
,
Kenichi Swada
1
1秋田大学医学部内科学講座・血液・腎臓内科学分野(第3内科)
pp.264-268
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102764
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POINT
●MDSは,造血幹細胞レベルのクローン性異常による骨髄不全症候群の1病態である。
●MDSは,慢性的な1系統以上の血球減少で発見されることが多く,臨床症状としては貧血,出血傾向,易感染性である。
●MDSの診断には末しょう血検査,骨髄検査を行う。血球減少,血球の異形成の割合からWHO分類第4版のMDSの分類を基にして診断し,骨髄芽球比率,染色体核型,血球減少の系統数を用いたリスク分類を行う。
●リスク分類によって治療方針は異なるが,高リスク群の治療では白血病化のリスクが高いため,55歳以下の若年者であれば造血幹細胞移植を行う。低リスク群の場合,経過観察を行うことも多い。
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