連載 内視鏡の読み方
Helicobacter pylori 未感染の胃底腺粘膜に発生した胃型純粋超高分化腺癌の1 例
天野 良祐
1
,
金光 高雄
2
,
八尾 建史
2
,
池園 剛
3
,
田邉 寛
3
,
原岡 誠司
3
,
岩下 明德
3
キーワード:
Helicobacter pylori 未感染
,
胃型超高分化腺癌
,
低異型度胃癌
Keyword:
Helicobacter pylori 未感染
,
胃型超高分化腺癌
,
低異型度胃癌
pp.1529-1534
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000977
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近年,Helicobacter pylori(H. pylori)感染率の低下に伴い,胃癌の発生率の低下が期待される一方で,H. pylori 未感染胃癌の相対的な増加が予想される.H. pylori 未感染胃癌として,印環細胞癌や胃底腺型胃癌を含む低異型度胃型腺癌が挙げられる.超高分化腺癌は,低異型度胃癌の部分集合ともいわれ,全体が超高分化成分からなり,日常診療で遭遇することは比較的まれな病変である.胃型超高分化腺癌は,褪色調を呈することが多いとされてきたが,これまでの報告とは異なる強発赤調でラズベリー様の外観を伴う隆起性病変を呈した胃型超高分化腺癌を経験したので報告する.
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