特集 大腸ポリープ取り扱いのUp to Date
4 .無床施設でのポリープ摘除の実際(2)無床施設でのポリープの取り扱い ― 大腸内視鏡検査の質向上のための工夫
豊島 治
1
,
西澤 俊宏
1,2
,
崎谷 康佑
1,3
,
高橋 由至
1
,
吉田 俊太郎
1,4
1とよしま内視鏡クリニック
2国際医療福祉大学三田病院消化器内科
3さきたに内科・内視鏡クリニック
4東京大学消化器内科
キーワード:
内視鏡的ポリープ摘除
,
大腸内視鏡
,
コールドポリペクトミー
,
偶発症
,
腺腫発見率
Keyword:
内視鏡的ポリープ摘除
,
大腸内視鏡
,
コールドポリペクトミー
,
偶発症
,
腺腫発見率
pp.1155-1159
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000884
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大腸腺腫摘除は大腸癌死を減少させる.当院では,全結腸色素内視鏡,腺腫と無茎性鋸歯状ポリープ(SSP)の発見率の測定,適切な鎮静などを行い大腸内視鏡の質の向上を目指している.われわれは発見された腺腫とSSP をできるかぎりすべて摘除している.無床診療所である当院は,患者因子とポリープ因子(径・形態)から摘除の限界を定め,摘除法の選択を行っている.「数は10個まで,1 個の径は15 mm まで,径の累計は30 mm まで」と規定している.近年は,術後出血を回避するために積極的にcold polypectomy を選択している.偶発症として,術後出血と鎮静による呼吸抑制や悪心が問題となる.その対策としてはインフォームドコンセントと入院施設との連携が重要である.
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