特集 大腸ポリープ取り扱いのUp to Date
4 .無床施設でのポリープ摘除の実際(1)無床施設でのポリープの取り扱い ― 適切かつ安全なポリープ摘除のために
野村 昌史
1
,
村上 佳世
1
,
三井 慎也
1
1さっぽろ大通り内視鏡クリニック
キーワード:
無床施設
,
polypectomy
,
EMR( endoscopic mucosal resection)
,
抗血栓薬
,
偶発症
Keyword:
無床施設
,
polypectomy
,
EMR( endoscopic mucosal resection)
,
抗血栓薬
,
偶発症
pp.1149-1154
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000883
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発見したポリープをすべて摘除することにより,大腸癌の発生のみならず大腸癌による死亡率が低下することが報告されている.そのため当院では,ポリープを発見した場合は可能なかぎりその場で摘除している.治療に際しては,適切かつ安全なポリープ摘除を遂行するため,組織型,大きさなどに基づいた施設の基準を定め,決して無理をしないようにしている.advanced adenoma以上が疑われる病変は,必ず通電して切除している.cold snare polypectomy施行例においては,抗血栓薬服用者を含めて1 例の偶発症もみられなかった.一方,hot snare polypectomy/EMR 施行例では,その1%に後出血を認めた.無床施設は偶発症が発生した際に自施設で対応できない場合があるため,提携病院と事前に打ち合わせをしておくことが大切である.
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