特集 大腸ポリープ取り扱いのUp to Date
1 .5 mm 以下のポリープ(3)5 mm 以下でも治療すべき病変
三澤 将史
1
,
工藤 進英
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
微小腺腫
,
陥凹型病変
,
早期大腸癌
Keyword:
微小腺腫
,
陥凹型病変
,
早期大腸癌
pp.1089-1094
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000875
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National Polyp Study などの大規模研究の結果をもとに,病変の大小にかかわらず大腸内視鏡下の腫瘍性病変を切除することは,大腸癌罹患・死亡を大幅に抑制することが報告され,欧米では病変の大小に関係なく腫瘍性病変の全切除が推奨されている.一方本邦では5 mm 以下の微小腺腫は切除せず経過観察する,いわゆるセミクリーンコロンという概念が容認されている.しかしながら,5 mm 以下の病変であっても切除すべきadvanced neoplasia がまれながら存在する.このような病変の多くは陥凹型病変であり,治療すべき病変である.
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