Japanese
English
特集 大腸腫瘍に対する外来内視鏡治療を極める
[外来での非通電切除]
Cold forceps polypectomyのコツと治療成績
Cold forceps polypectomy: tips and outcome
池原 久朝
1
,
堀井 敏喜
1
,
金澤 潤
1
,
別當 朋広
1
,
横山 薫
1
,
小林 清典
2
,
草野 央
1
Hisatomo Ikehara
1
,
Toshiki Horii
1
,
Jun Kanazawa
1
,
Tomohiro Betto
1
,
Kaoru Yokoyama
1
,
Kiyonori Kobayashi
2
,
Chika Kusano
1
1北里大学医学部消化器内科学
2北里大学医学部新世紀医療開発センター
キーワード:
CSP
,
CFP
,
cold polypectomy
Keyword:
CSP
,
CFP
,
cold polypectomy
pp.1454-1457
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000930
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はじめに
内視鏡治療技術の発展とともに,ポリペクトミーの方法も多岐にわたる変遷をたどってきた。初期の段階では,大腸ポリープの切除には外科切除が行われていた時代もあるが,内視鏡技術の進歩により,より低侵襲で効果的な治療が可能となった。1970年代には,高周波電源装置を用いた内視鏡的ポリペクトミーが導入され,大きな転機となった1)。これにより,手術を必要としないポリープの切除が可能となった。その後,さまざまな技術や器具が開発され,より安全で効果的な治療へと進化してきた。特に近年では,cold polypectomyが広く普及し,通電を伴わないより簡便で低侵襲なポリープ切除法として注目されている。Cold polypectomyは高周波電源装置を使用しないことから簡便に施行可能であり,後出血などの偶発症リスクが低減することから多くの施設で導入されている2)。
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