特集 肥満と消化器
3 .肥満と消化器疾患(3)肥満と肝疾患
戸張 真紀
1
,
橋本 悦子
2
1東京女子医科大学八千代医療センター消化器内科
2西武鉄道健康支援センター
キーワード:
肥満
,
メタボリック症候群
,
非アルコール性脂肪性肝疾患
,
非アルコール性脂肪肝炎
,
肝細胞癌
Keyword:
肥満
,
メタボリック症候群
,
非アルコール性脂肪性肝疾患
,
非アルコール性脂肪肝炎
,
肝細胞癌
pp.395-402
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000710
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肥満を基盤として発症する肝疾患はNAFLD である.NAFLD の有病率は世界の851 万人を対象としたメタアナリシスで約25%である.NAFLD は非進行性の病態と考えられているNAFL と肝組織でsteatohepatitis を示し肝硬変・肝細胞癌に進行しうるNASH からなり,NASH はNAFLD の約10~20%を占める.NAFLD の予後を規定する因子は線維化の重症度である.NAFLDを背景肝疾患として発症する肝硬変・肝細胞癌は増加傾向にある.NAFLD では減量で病態が改善しうる.
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