肥満と消化器疾患
肥満と肝疾患
戸張 真紀
1
,
谷合 麻紀子
,
橋本 悦子
1東京女子医科大学 消化器内科
キーワード:
運動療法
,
肝臓腫瘍
,
食事療法
,
発生率
,
肥満
,
肝疾患-非アルコール性脂肪性
Keyword:
Diet Therapy
,
Exercise Therapy
,
Liver Neoplasms
,
Obesity
,
Incidence
,
Non-alcoholic Fatty Liver Disease
pp.1579-1585
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014025307
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肥満人口の増加に伴い肥満を基盤に発症する非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)も急増し,わが国成人のNAFLD有病率は約10~40%とされる.NAFLDのうち約10~20%が肝硬変,肝細胞癌へ進行しうる非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)である.NAFLDの診断は,非飲酒者において画像上脂肪肝を認め,他の脂肪肝をきたす肝疾患の除外を要する.非飲酒者の上限となる飲酒量について,国際的コンセンサスは得られていない.NAFLDのうちNASHは病理学的概念で,診断には肝生検が必須であり,非侵襲的診断法の開発が待たれる.NAFLDでは減量で病態が改善しうる.現在まで減量に勝るNAFLD治療はない.
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