特集 消化管粘膜下腫瘍(SMT)の診療
3 .消化管粘膜下腫瘍の病理診断
河内 洋
1
1がん研有明病院病理部
キーワード:
消化管
,
粘膜下腫瘍
,
病理診断
Keyword:
消化管
,
粘膜下腫瘍
,
病理診断
pp.1461-1468
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000555
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消化管に発生する粘膜下腫瘍形態を示す病変について,病理組織学的な成り立ちと,各病変の特徴を臓器別に概説した.各病変の主座(粘膜固有層,粘膜筋板,粘膜下層,固有筋層,壁外)と組織学的な特徴を理解しておくことは,鑑別診断を進めていくうえで有用である.内視鏡的生検診断については,特徴的組織像・有用な免疫染色がある病変では,十分量の検体が採取されている場合には可能であるが,非特異的所見を呈する病変では確定が困難である.生検病理診断のみでなく,他所見も併せた総合的判断が重要である.
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