特集 十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍の診療を巡って―現状と課題
4 .十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍の治療を巡って(2)EMR
山本 頼正
1
1昭和大学藤が丘病院消化器内科
キーワード:
SNADET
,
EMR
,
スネアリング
,
クリップ縫縮
Keyword:
SNADET
,
EMR
,
スネアリング
,
クリップ縫縮
pp.1263-1268
発行日 2018年8月20日
Published Date 2018/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000500
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近年,無症状で診断される表在性非乳頭部十二指腸腫瘍(SNADET)が増加している.十二指腸癌の5年生存率は胃癌,大腸癌よりも低く,SNADETの内視鏡的粘膜切除術(EMR)は早期治療の点から重要であり,その適応は原則として一括切除の可否,質的診断,腫瘍径,肉眼型,線維化の有無,年齢等を考慮して判断する.実際のEMR手技では,粘膜下局注,スネアリング,切除後潰瘍への処置など,十二指腸の特性を理解して行うことが必須であり,内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)を含むSNADETの内視鏡治療においてマスターすべき基本手技である.
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