特集 十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍の診療を巡って―現状と課題
3 .十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍の診断を巡って(2)NBI 併用拡大内視鏡
辻 重継
1
,
土山 寿志
1
1石川県立中央病院消化器内科
キーワード:
十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍
,
NBI併用拡大内視鏡
,
十二指腸非腫瘍性病変
,
十二指腸腺腫
,
十二指腸癌
Keyword:
十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍
,
NBI併用拡大内視鏡
,
十二指腸非腫瘍性病変
,
十二指腸腺腫
,
十二指腸癌
pp.1245-1252
発行日 2018年8月20日
Published Date 2018/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000498
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十二指腸上皮性腫瘍はまれであるが,近年早期発見例が増加している.しかしながら,その疾患頻度の低さから,標準的な診断や治療法は確立されていない.十二指腸では,非腫瘍性病変が多く存在するために,非腫瘍性病変の内視鏡的特徴を理解することは重要である.腺腫と癌の鑑別診断においては,通常内視鏡診断のみならず術前生検においても困難とされているが,NBIなどの画像強調観察や拡大内視鏡の有用性が報告されている.しかし,内視鏡診断や病理学的診断ともに他の消化管に比し課題解決すべき検証や課題が多く,今後より多数例での検討が必要であり,診断や取り扱いについて一定の基準を確立することが望まれる.
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