特集 十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍の診療を巡って―現状と課題
2 .十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍の臨床病理と分子生物学を巡って(1)臨床病理概論
津山 翔
1
,
八尾 隆史
1
1順天堂大学大学院医学研究科人体病理病態学
キーワード:
十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍
,
臨床病理
,
病理診断
,
形質発現
Keyword:
十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍
,
臨床病理
,
病理診断
,
形質発現
pp.1217-1224
発行日 2018年8月20日
Published Date 2018/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000494
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十二指腸非乳頭部腫瘍はまれな腫瘍であるが,近年,その切除検体数は増加傾向である.十二指腸非乳頭部腫瘍は第1~2部の発生がその大半を占め,肉眼型は隆起型が多い.筆者らは十二指腸非乳頭部における低異型度高分化型上皮性腫瘍の細胞形質発現に基づく診断アルゴリズムを提唱した.鑑別困難な症例があるものの,同腫瘍の病理診断は基本的に胃型形質の有無を中心に判定すればよい.症例数が少なく,また,取り扱いが統一されていないため,その臨床病理学的特徴が明らかになったとは言い難い.症例の集約化およびさらなる解析が必要と考える.
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