特集 外科手術器具の理論と使用法
V.トロカール・開創器
腹部内視鏡外科手術(単孔式)に用いるアクセスポートとトロカール
吉野 潤
1
,
伴 大輔
1
,
赤星 径一
1
,
小倉 俊郎
1
,
小川 康介
1
,
小野 宏晃
1
,
光法 雄介
1
,
工藤 篤
1
,
田中 真二
2
,
田邉 稔
1
1東京医科歯科大学肝胆膵外科
2東京医科歯科大学分子腫瘍医学
キーワード:
腹腔鏡
,
単孔式
,
トロカール
Keyword:
腹腔鏡
,
単孔式
,
トロカール
pp.1229-1232
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1229
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単孔式内視鏡手術は,低侵襲かつ整容性に優れる手術である.創部は臍に隠れるため「傷がみえない」手術とも呼ばれる.単孔式内視鏡手術では1ヵ所に挿入した鉗子類やカメラスコープが互いに干渉し合い,操作が通常の多孔式内視鏡手術と比較して困難である.これまでそれらの課題を可及的に解消するために,さまざまな工夫や器具の改良がなされてきた.
本稿では単孔式内視鏡手術についてその歴史を述べ,腹腔内へのアクセス法と実際に単孔式内視鏡手術で主に使用されているアクセスポートとトロカールを解説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2017