特集 大腸腫瘍治療後のサーベイランス
3 .大腸側方発育型腫瘍(LST)摘除後のサーベイランス
保田 和毅
1
,
岡 志郎
2
,
田中 信治
1
,
二宮 悠樹
1
,
林 奈那
1
,
茶山 一彰
2
1広島大学病院内視鏡診療科
2広島大学消化器・代謝内科
キーワード:
大腸側方発育型腫瘍(LST)
,
予後
,
サーベイランス
Keyword:
大腸側方発育型腫瘍(LST)
,
予後
,
サーベイランス
pp.987-994
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000435
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大腸側方発育型腫瘍の内視鏡治療にはEMRおよびESDがあるが,いずれも分割切除になった場合には局所遺残再発のリスクがあるため,異時性多発病変の診断も併せた定期的なサーベイランス大腸内視鏡検査が必須である.内視鏡的摘除後pT1癌で追加治療なしで経過観察する場合は,局所再発のみでなくリンパ節再発や遠隔転移再発の検索を行う.現在のところ本邦における適切なサーベイランス法はまだ確立されていないが,性別,病変数,癌の有無によって異時性多発再発病変の出現リスクが異なることに留意する必要がある.
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