特集 大腸腫瘍治療後のサーベイランス
1 .大腸腺腫摘除後のサーベイランス―JPSの結果と海外のガイドラインとの比較も含めて
小林 望
1
,
松田 尚久
2
,
佐野 寧
3
,
藤井 隆広
4
1栃木県立がんセンター消化器内科
2国立がん研究センター中央病院検診センター/内視鏡科
3佐野病院消化器センター
4藤井隆広クリニック
キーワード:
大腸癌
,
大腸ポリープ
,
Japan Polyp Study
,
National Polyp Study
Keyword:
大腸癌
,
大腸ポリープ
,
Japan Polyp Study
,
National Polyp Study
pp.975-980
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000433
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欧米では,National Polyp Study をはじめとする多数の大規模研究の結果を受け,大腸ポリープ内視鏡摘除後のサーベイランスに関するガイドラインが策定され,広く認知されている.患者のポリープ発生リスクは初回検査時のポリープの数や大きさ,病理所見などと相関することが知られており,それに基づいて最適な検査間隔が推奨されている.日本においても,Japan Polyp Study の結果からポリープ摘除後の経過観察は早くとも3 年後で十分であることが示されたが,この研究は現在も進行中であり,引き続き多くのエビデンスが提供され,日本独自のガイドライン作成に寄与することが期待される.
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