特集 緊急内視鏡の適応と実際
6 .大腸出血
青木 智則
1
,
山田 篤生
1
,
藤城 光弘
1
,
小池 和彦
1
1東京大学大学院医学系研究科消化器内科
キーワード:
下部消化管出血
,
緊急大腸内視鏡
,
出血源同定
,
NOBLADS スコア
,
造影CT 検査
Keyword:
下部消化管出血
,
緊急大腸内視鏡
,
出血源同定
,
NOBLADS スコア
,
造影CT 検査
pp.513-520
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000318
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
急性下部消化管出血の診療において,大腸内視鏡を緊急で施行することは,待機的な内視鏡と比較して出血源の同定率や内視鏡治療移行率の向上が見込まれ,偶発症増加にはつながらない.検査結果を含む来院時の臨床因子から初期評価を行い,緊急内視鏡の適応を判断し,さらに内視鏡時に出血源同定率を上げる工夫をすることで,より有効な緊急内視鏡を目指すことができる.ただし,これまでに緊急内視鏡が再出血率や死亡率の低下につながるという知見がないことは留意すべき点である.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.