特集 内視鏡検診の実態と今後の課題
4 .胃内視鏡検診における質の評価とその向上のための工夫
河村 卓二
1
,
𥔎山 直邦
1
,
上田 悠揮
1
,
真田 香澄
1
,
宇野 耕治
1
,
安田 健治朗
1
1京都第二赤十字病院消化器内科
キーワード:
上部消化管内視鏡検査
,
胃がん検診
,
quality indicator
Keyword:
上部消化管内視鏡検査
,
胃がん検診
,
quality indicator
pp.1557-1561
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000143
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2016 年より対策型検診としての上部消化管内視鏡検査の導入が可能になった.精度管理として内視鏡画像のダブルチェックが推奨されているが,読影システムの構築や人員の確保の面から導入のハードルは高い.ダブルチェックによらない質の指標(quality indicator)が明らかになれば,より内視鏡検診を導入しやすくなることも考えられる.大腸内視鏡分野ではqualityindicator について海外からさまざまな報告がなされているが,上部消化管内視鏡での議論は十分ではなかった.本稿では上部消化管内視鏡分野でのquality indicator についての現状を解説するとともに,筆者らが着目した内視鏡検査時間の検討についても概説した.
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