Japanese
English
今月の主題 食道扁平上皮dysplasia―診断と取り扱いをめぐって
序説
食道の異形成(dysplasia)の考え方
Introduction
下田 忠和
1
Tadakazu Shimoda
1
1国立がんセンター中央病院臨床検査部
キーワード:
異形成
,
上皮内腫瘍
,
低異型度上皮内腫瘍
,
高異型度上皮内腫瘍
,
上皮内癌
Keyword:
異形成
,
上皮内腫瘍
,
低異型度上皮内腫瘍
,
高異型度上皮内腫瘍
,
上皮内癌
pp.127-128
発行日 2007年2月25日
Published Date 2007/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100942
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病理総論では異常な形をなすこと,すなわち形成異常現象(malformation)として"異形成"(dysplasia)が一般的に使われており,その語源はギリシャ語のdys(bad or difficultを意味する)とplasia(forming,moldingを意味する)に由来する.組織学的には上皮ならびに非上皮組織にatypical hyperplasiaなど細胞成分の増加があり,臓器などの大きさや形に変化を来し,必ずしも腫瘍性変化を意味してはいない.上皮のみの異常細胞増生でも過形成や再生異型,反応性異型,腫瘍性異型など様々な細胞増生や異型を認めるが,この中で上皮内の腫瘍性異型のみが異形成(dysplasia)と定義されている.
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