特集 胆膵EUS の進歩
4 .EUS‒FNA による治療(6)腹腔神経叢/神経節ブロック
三長 孝輔
1
,
北野 雅之
2
,
宮田 剛
1
,
今井 元
1
,
竹中 完
1
,
工藤 正俊
1
1近畿大学消化器内科
2和歌山県立医科大学内科学第二講座
キーワード:
癌性疼痛
,
腹腔神経叢ブロック
,
腹腔神経節ブロック
,
超音波内視鏡
Keyword:
癌性疼痛
,
腹腔神経叢ブロック
,
腹腔神経節ブロック
,
超音波内視鏡
pp.1151-1159
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000063
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腹腔神経叢ブロック(CPN)は,腹腔神経叢に薬剤を注入し,腹部内臓由来の疼痛を緩和する治療法であり,2016 年に改訂された「膵癌診療ガイドライン」においても,膵癌による上腹部痛に対して,神経ブロックを実施することが提案されている.超音波内視鏡ガイド下CPN(EUS‒CPN)は,リアルタイムに介在血管や臓器を避け針先をEUS で確認しながら穿刺を行い,エタノールなどの薬剤を注入する手技である.近年,神経節に直接薬剤を注入するEUS ガイド下腹腔神経節ブロック(EUS‒CGN)や,上腸間膜動脈よりも下方まで針を進め薬剤を注入するEUS ガイド下広範囲神経叢ブロック(EUS‒BPN)なども新たな手技として報告されており,癌性疼痛の有用な治療選択肢となりつつある.
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