特集 透析治療システムの生体適合性―基礎的知見から患者報告アウトカムまで
コラム:α1―MG除去の効果
櫻井 健治
1
1橋本クリニック
キーワード:
α1-MG
,
酸化ストレス
,
高効率HDF
Keyword:
α1-MG
,
酸化ストレス
,
高効率HDF
pp.295-297
発行日 2026年3月10日
Published Date 2026/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003753
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われわれは,維持透析患者の臨床症状の悪化と改善がα1-microglobulin(α1-MG)除去率の変動と相関することを2010年に気づき,透析合併症の治療では各病態に合わせたα1-MG除去率が得られるようにhemodiafiltration(HDF)条件を設定すべきことを提言した.α1-MGは1990年頃から中・大分子溶質の除去指標マーカーとして使用されてきたが,高濃度で汎細胞増殖抑制作用と免疫抑制作用があることは知られていた.しかし,α1-MG除去率を上げるとなぜ症状が改善するかの明快な回答はなかった.だが,2018年の金の講演以来,α1-MGの十分な除去で症状が改善するのは,α1-MGの抗酸化作用のためと理解されるようになった.

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