特集 透析患者の睡眠障害,睡眠関連呼吸障害群
2.睡眠関連呼吸障害群(6)透析患者の睡眠時無呼吸症候群に対する運動療法
鈴木 裕太
1
,
原田 愛永
2
,
松永 篤彦
3
1国立保健医療科学院保健医療経済評価研究センター・理学療法士
2さがみ循環器クリニックリハビリテーション科・理学療法士
3北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科・理学療法士
キーワード:
腎臓リハビリテーション
,
運動療法
,
睡眠時無呼吸症候群
Keyword:
腎臓リハビリテーション
,
運動療法
,
睡眠時無呼吸症候群
pp.1349-1355
発行日 2025年10月10日
Published Date 2025/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003612
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腎臓病患者は高率に睡眠時無呼吸症候群(SAS)を合併することが知られている.SASの発症リスクおよび有病率は腎機能の低下とともに上昇し,健常者と比較して,保存期慢性腎不全患者ならびに血液透析患者を含む末期腎不全患者において有病率が高いことが報告されている.SASは睡眠障害や睡眠中の低酸素血症を惹起し,健康関連quality of lifeや生命予後の悪化と密接に関連するために,透析患者におけるSASに対する介入は疾病管理上重要となる.本稿ではSASを合併する透析患者における身体機能の特性を概説するとともに,運動療法を介した身体機能改善の意義およびその実施方法について述べる.

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