特集 透析患者の睡眠障害,睡眠関連呼吸障害群
2.睡眠関連呼吸障害群(4)睡眠時無呼吸症候群の診断法
西坂 麻里
1,2
,
吉田 博子
3
1西坂医院
2九州大学病院循環器内科
3九州大学病院検査部・臨床検査技師
キーワード:
睡眠時無呼吸症候群
,
睡眠関連呼吸障害
,
検査施設外睡眠検査
,
睡眠ポリソムノグラフィ
Keyword:
睡眠時無呼吸症候群
,
睡眠関連呼吸障害
,
検査施設外睡眠検査
,
睡眠ポリソムノグラフィ
pp.1334-1342
発行日 2025年10月10日
Published Date 2025/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003610
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慢性腎臓病(CKD)患者は高率に睡眠関連呼吸障害(SRBD)を合併し,CKDの発症と進展に関与する.症状に乏しくとも間欠的低酸素血症は予後増悪因子であり,適切な治療介入がCKD患者の予後を改善しうる.CKD患者は日中の過剰な眠気やいびき,熟眠感の欠如などのSRBDの典型的な症状を自覚しにくく,原疾患関連の症状と鑑別も困難で,症状のみでSRBDの除外は困難である.また体液バランスとともにSRBDの重症度も変動するため評価は容易でなく,その診断と治療介入の浸透は施設間で大きな隔たりがある.本稿ではSRBDの評価を積極的に検討すべきCKD患者の臨床像と診断のアルゴリズムについて概説する.

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