特集 透析患者の泌尿器科疾患に対応する―泌尿器科専門医との連携
11.透析患者のフルニエ膿瘍
菊川 忠彦
1
1愛媛大学医学部附属病院泌尿器科
キーワード:
フルニエ膿瘍
,
末期腎不全
,
糖尿病
,
デブリドマン
Keyword:
フルニエ膿瘍
,
末期腎不全
,
糖尿病
,
デブリドマン
pp.623-626
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003432
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フルニエ膿瘍は,重症の感染性壊死性筋膜炎であり外科的処置を含めた集学的治療が必要な疾患である.好発部位は,肛門会陰部から睾丸,陰茎が中心で,初期症状は局所の痛み,腫れが挙げられる.治療は,混合感染が多いため広域な抗菌薬投与と可及的早期のデブリドマンを行うことが推奨される.透析患者,とくに糖尿病を合併した患者は罹患,重症化の可能性が高い.フルニエ膿瘍を疑う症状や所見がある場合には早急な対応が必要である.

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