特集 長期透析の現況・課題と対策
4.長期透析患者に対するケア(4)バスキュラーアクセス管理
土井 盛博
1
1どい腎臓内科透析クリニック
キーワード:
バスキュラーアクセス
,
バスキュラーアクセスインターベンション
,
バスキュラーアクセス管理
Keyword:
バスキュラーアクセス
,
バスキュラーアクセスインターベンション
,
バスキュラーアクセス管理
pp.429-436
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003375
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長期にわたり良好なvascular access (VA)を維持することは,透析患者の生活の質のみならず,生命予後を左右する重要な要因である.それにもかかわらず,長期透析患者で特別なVA管理が必要であるかについては,明らかではない.近年では,エコーをはじめさまざまなVAモニタリング法が存在しているが,それらの普及と活用法の標準化が課題である.VAトラブルの治療において,ドラッグコーテッドバルーンやステントグラフトが,vascular access interventional therapyを施行しても短期間に再狭窄を繰り返す症例に対して,有用なデバイスであることが明らかになり,大きな進歩をもらした.一方で,ウロキナーゼの供給が停止し,VAや透析用カテーテル閉塞の治療に苦慮する状況になった.

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