特集 透析室でかかわるアフェレシス
1.アフェレシスオーバービュー
新田 優紀
1
,
久野 瑞貴
1
,
阿部 貴弥
1
1岩手医科大学附属病院血液浄化療法部
キーワード:
アフェレシス
,
オーバービュー
,
ガイドライン
Keyword:
アフェレシス
,
オーバービュー
,
ガイドライン
pp.1591-1596
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003232
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
アフェレシス療法において1986年にAmerican Society for Apheresis(ASFA)よりガイドラインが発刊され,その後改訂が繰り返され2022年に最新版が発刊されている.米国では遠心分離法を用いたアフェレシスが中心であり,わが国では膜分離法が中心である.そのためASFAのガイドラインをわが国に持ち込むことは多くの問題点が生じる.2017年より日本版アフェレシス治療ガイドラインの作成が開始され,2021年夏に「日本アフェレシス学会診療ガイドライン2021」の発刊に至った.本ガイドラインでは,救急疾患,血液疾患,膠原病・リウマチ性疾患,呼吸器疾患,循環器疾患,消化器疾患,神経疾患,腎臓疾患,皮膚疾患の9領域,86疾患を網羅した.また膜技術を用いた新しい治療法として,plasma filtration with dialysis(PDF)を取り上げた.
Copyright © 2024, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.