特集 チームで挑む透析患者のフットケア
8.救肢のための透析条件,アフェレシス療法
安部 貴之
1,2
,
星野 純一
2
1東京女子医科大学臨床工学部
2東京女子医科大学 腎臓内科
キーワード:
LEAD
,
PAD
,
透析条件
,
アフェレシス
,
膜選択
,
モニタリング
Keyword:
LEAD
,
PAD
,
透析条件
,
アフェレシス
,
膜選択
,
モニタリング
pp.1055-1060
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003089
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透析スタッフは,透析患者の下肢病変のリスクを十分に理解し,下肢病変の早期発見のためのモニタリングを行うことが重要である.下肢病変を有する患者には,透析中の低血圧(IDH)を生じさせない,炎症を抑える,栄養状態を改善・維持できるような透析の工夫が必要となる.そのためには,治療法や透析膜選択など多岐にわたる情報を得て,患者に合わせ,自施設で実施可能な方法を模索する必要がある.また,治療の選択肢としてアフェレシス療法があり,これらを血液浄化部門として実施できる体制にしておくことで患者の治療選択を制限することはなくなる.透析スタッフは,これら知識を得て,管理体制,治療体制を整えることで透析患者の救肢に貢献できるものと考えられる.
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