特集 小児疾患におけるアフェレシス―治療法の1つの選択肢としての血液浄化療法―
Ⅱ.各論:各疾患に対するアフェレシス
腎疾患に対するアフェレシス
安藤 太郎
1
,
三浦 健一郎
1
,
服部 元史
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
キーワード:
アフェレシス
,
液性因子
,
巣状分節性糸球体硬化症
,
急速進行性糸球体腎炎
,
溶血性尿毒症症候群
Keyword:
アフェレシス
,
液性因子
,
巣状分節性糸球体硬化症
,
急速進行性糸球体腎炎
,
溶血性尿毒症症候群
pp.37-44
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000819
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SUMMARY
▷アフェレシスの対象となる腎疾患は希少かつ重症疾患が多い.
▷巣状分節性糸球体硬化症(focal segmental glomerulosclerosis:FSGS)は移植後再発において血漿交換の効果が高いが,固有腎FSGSでのエビデンスは乏しい.
▷LDL吸着療法(LDL-A)は固有腎FSGSに対し寛解効果があることが示唆されている.
▷非典型溶血性尿毒症症候群(atypical hemolytic uremic syndrome:aHUS)では抗C5抗体薬が速やかに実施できない場合に血漿交換を実施する.
▷IgA血管炎腎炎に対する血漿交換は,保険適用はないが経過が重篤な場合に選択肢となり得る.
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