1．医療者は透析患者や同僚とどのようにかかわるべきか

治療が長期となる透析医療では，医療者の患者とのかかわり方が治療のアドヒアランスや予後に影響する．本稿では，透析医療において推奨される患者の価値観を重視するコミュニケーション・プロセスである協同意思決定（SDM）や医療者が患者とのかかわりのなかで“もやもや”を感じた場合のふりかえり方，多職種連携が欠かすことのできない透析医療において医療者間のよりよいコミュニケーションのために求められるアサーティブ・コミュニケーションを中心に概説する．