特集 血行再建の適応を見直そう
識る7
【Expertise】ISCHEMIA試験をおさらいする
香坂 俊
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
キーワード:
安定狭心症
,
ISCHEMIA試験
,
早期血行再建
,
リスク評価
,
協同意思決定
Keyword:
安定狭心症
,
ISCHEMIA試験
,
早期血行再建
,
リスク評価
,
協同意思決定
pp.657-659
発行日 2023年7月9日
Published Date 2023/7/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001278
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狭窄の解除こそ安定狭心症の治療の核とされていたが,2007年に発表されたCOURAGE試験の結果を皮切りとしてその流れは大きく変わりつつある。欧米ではここ数年で診療ガイドラインの改定がなされ,現在の安定狭心症の診療は「すぐ入院」というスタイルから「外来」で経過を診ながら方針を決めるという方向へと舵を切っている。2018年に発表されたISCHEMIA試験は,中等度から重症虚血が証明された安定狭心症ハイリスクとされている患者にも,その治療方針が適応できるという結果を提示した。
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