特集 透析医療を巡る臨床倫理の側面
1.総論:今,なぜ,透析医療と臨床倫理なのか?(2)高齢透析医療の現況(がん合併,認知症を含めて)―世界との比較
土谷 健
1
,
川口 祐輝
2
1東京女子医科大学血液浄化療法科
2東京女子医科大学腎臓内科
キーワード:
合衆国腎情報機構
,
腎代替療法
,
有病率
,
罹患率
Keyword:
合衆国腎情報機構
,
腎代替療法
,
有病率
,
罹患率
pp.1254-1260
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003143
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高齢化社会を背景に腎代替療法,とくに血液透析患者の年齢も高齢化が顕著である.それに伴い,従来の治療方針,ガイドラインがそのまま当てはまらず,特異的な対応が必要とされるに至っている.さらに,高齢者に特徴的な悪性腫瘍の合併や認知症の発症など,重要な問題が内在する.また,その療法のmodalityが血液透析に偏重していることも,併せてわが国の特徴である.その現状を把握すると同時に世界的現況におけるわが国の特異性を理解することは,今後の透析医療の方針,行く末を考えるうえでも非常に重要な観点となりうるものと考えられる.
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