特集 透析医療を巡る臨床倫理の側面
1.総論:今,なぜ,透析医療と臨床倫理なのか?(1)透析医療と臨床倫理
三浦 靖彦
1
1岩手保健医療大学臨床倫理研究センター
キーワード:
慢性腎疾患
,
臨床倫理
,
アドバンス・ケア・プランニング
,
緩和ケア
,
臨床倫理コンサルテーション
Keyword:
慢性腎疾患
,
臨床倫理
,
アドバンス・ケア・プランニング
,
緩和ケア
,
臨床倫理コンサルテーション
pp.1247-1253
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003142
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わが国全体が高齢化しているが,透析医療現場も同様であり,高齢化,多疾患併存が当たり前の状況となってきている.さらに,医療の高度・先進化が進む一方で,患者および家族の価値観の多様化も顕著になってきており,従来のようなパターナリスティックな(父権主義的な)医療のすすめ方では円滑にものごとが進まない状況も増えてきている.そのような背景のなか,医療界全般に,臨床倫理の重要性が指摘されるようになり,多くの大規模病院には臨床倫理委員会や臨床倫理コンサルテーションチームが設置されるようになってきた.そこで本稿では,透析医療と臨床倫理を概説する.
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