特集 血液浄化法に応じた食と栄養
7.腹膜透析患者の栄養管理
松岡 直也
1
,
勝野 敬之
1
,
伊藤 恭彦
2
1愛知医科大学メディカルセンター腎臓・リウマチ膠原病内科
2愛知医科大学腎臓・リウマチ膠原病内科
キーワード:
腹膜透析
,
包括的栄養管理
,
フレイル
,
エネルギー
,
たんぱく質摂取
Keyword:
腹膜透析
,
包括的栄養管理
,
フレイル
,
エネルギー
,
たんぱく質摂取
pp.1415-1419
発行日 2023年11月10日
Published Date 2023/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002770
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腎代替療法の一つである腹膜透析(PD)は全透析患者の3%弱である.しかし,生存率に関しては血液透析(HD)と比べても遜色はなく,通院回数や治療する時間に比較的自由度があることからQOLの向上を見込むことができる.PD患者もHD患者と同じく高齢化が進み,フレイルをきたしやすくなっており,この点を考慮した栄養管理が必要となる.高齢PD患者の栄養管理は減塩とフレイル予防が重要であり,患者ごとに経時的に栄養状態の評価を行っていき,その都度指導を行うプロセスを継続する必要がある.そのためには,医師,看護師,管理栄養士,臨床工学技士,理学療法士,ソーシャルワーカーなどの多職種での包括的な栄養管理が有用である.
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