特集 腹膜透析の展開―生き残りをかけた在宅医療
[コラム]新しい制度・腹膜透析認定指導臨床工学技士制度とは
土谷 健
1
,
安部 貴之
2
1東京女子医科大学血液浄化療法科
2東京女子医科大学臨床工学部
キーワード:
自動腹膜灌流装置
,
腎代替療法
,
腎代替療法専門指導士
Keyword:
自動腹膜灌流装置
,
腎代替療法
,
腎代替療法専門指導士
pp.1007-1008
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002657
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日本では,約34万人が慢性透析療法を受けており,いまだ導入患者数も増加している.その顕著な特徴は,慢性透析療法を受ける患者の高齢化が際立っていること,そして約97%は血液透析であり,腎代替療法(renal replacement therapy;RRT)のほかの選択肢である,腹膜透析・腎移植などの数が著しく少ないことである.昨今,この腎代替療法におけるmodalityの偏在も医療費,在宅医療の推進,患者・家族のQOLの観点から新たな展開が求められている.折しも透析患者および腎移植患者のADLやQOLを向上させ,腎代替療法の適切な選択を行うために,腎疾患領域の医療専門職によるチーム医療の実践が必要とされ,新たな資格として「腎代替療法専門指導士制度」(Renal Replacement Therapy Professional Instructing system)が新設された.
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