［コラム］COVID-19とメンタルヘルス

透析センターの状況　当透析センターは病院，老人保健施設などを有する複合施設の中にあり，35床あるフロアで通常は入院・外来患者同時に日曜以外2クールの透析を実施している．病院に回復期病棟，障害者病棟を有しているため，脳血管疾患や心血管系疾患などをもつ入院患者の透析も行われる．外来患者も看護・介護度の高い特徴がある．当院では，穿刺，返血，除水変更，アラーム対応は看護師と臨床工学技士が隔てなく協力して行う．透析施行中，薬剤準備や処置，看護指導は看護師，機器管理や材料準備，最終的な除水チェックは臨床工学技士が行っている．新型コロナウイルス（COVID-19）第3波の折に，院内でクラスターが発生した．入院中の透析患者も多く感染した．感染患者に対する透析の施行，スケジュール変更，勤務体制の変更など多くの透析スタッフに大きな負担が強いられ透析センターが混乱した．