話題・論点
新型コロナウイルス感染症-臨床工学技士の活動
相嶋 一登
1
1横浜市立市民病院臨床工学部
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
臨床工学技士
,
生命維持管理装置
,
血液浄化療法
,
陰圧個室
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
臨床工学技士
,
生命維持管理装置
,
血液浄化療法
,
陰圧個室
pp.94-97
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002017
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2020年1月に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応からすでに1年以上が経過した.当初は得体の知れないウイルスに対し試行錯誤を繰り返しながら,世界の情報を参考に目の前の患者に向き合ってきた.当院は神奈川県唯一の第一種感染症指定医療機関として,2009年の新型インフルエンザへの対応,実際に患者の入院はなかったもののエボラ出血熱への対応など,常日頃から感染症医療への取り組みを実施してきた.さらに当院は2020年5月に新築移転したが,その基本計画にも新型インフルエンザへの対応の経験を踏まえ,感染症医療への対応が強く反映されていた.その結果一類感染症対応病床を含む全室個室の感染症病棟(26床)および血液浄化センター,集中治療室(ICU),高度治療室(HCU),手術室等への陰圧個室の設置を行っていた.臨床工学技士はCOVID―19に罹患した慢性腎疾患,急性腎障害患者,急性呼吸不全患者に対して生命維持管理装置を駆使した治療を実施した.
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