特集 透析患者の心臓病―診療の最前線を学ぼう
5.透析患者における大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁植込み術の現状と課題
前田 孝一
1
1大阪大学心臓血管外科
キーワード:
大動脈弁狭窄症
,
経カテーテル的大動脈弁植込み術
,
外科的大動脈弁置換術
Keyword:
大動脈弁狭窄症
,
経カテーテル的大動脈弁植込み術
,
外科的大動脈弁置換術
pp.63-66
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002011
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昨今,大動脈弁狭窄症に対する手術がハイリスクとされる慢性透析患者に対し,経カテーテル的大動脈弁植込み術(TAVI)が適応された.これまでの先進医療での研究や治験の結果から,その早期成績は非常に優れたものであり,今後の普及に期待がもてる一方,中期・長期フォローの結果から,至適抗凝固療法の検討,透析患者特有の予後,さらには人工弁の耐久性などさまざまな課題も存在する.そのため本治療の適応の際にはこれらの課題を考慮したスクリニーングが重要になると考える.
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